幻い 日本 日清戦争軍票 銀壹両 Military Notes of the Russian-Japanese War
幻い 日本 日清戦争軍票 銀壹両 Military Notes of the Russian-Japanese War
以号‐八七〇七五〇番
日清戦争(First Sino-Japanese War)初期、日本は朝鮮半島における軍事行動で多くの戦費を消耗しており、中国本土での決戦に備える必要がありました。そこで開戦から約4か月後の1894年11月、日本政府は「臨時軍事費特別会計法」を制定し、軍事費調達および現地での決済手段として中国用軍票を準備しました。
この軍票は、日本の紙幣である「明治通宝」の意匠を流用して製造されたもので、十両・五両・壹両・五銭・二銭五分の5種が用意されました。
急造された一両・五両・十両券、総額210万両は、直隷地方へ進出した日本軍によって携行されましたが、1895年4月、**下関条約(Treaty of Shimonoseki)**の締結により戦争は終結します。その結果、これらの軍票は実際の流通にほとんど使用されることなく回収され、その大半が焼却処分となりました。
最終的な未回収額は100円80銭であり、当時の換算(1両=1円40銭)では、未回収分はわずか72両に相当します。
日本銀行に保管されている見本券を除くと、1972年に発見されたわずか4枚以外に通用券の存在は確認されておらず、現存数は極めて限られていると考えられています。そのため本券は、貨幣史・紙幣史の世界において**「幻の軍票」**として広く知られています。
本品は極めて入手困難な歴史的資料であり、第45回 横浜ワタル商事オークションに登場いたします。弊社においても、本券の取り扱いは今回が初めての入手となります。
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